てんてんと

へなちょこアラサー既婚女の世迷いごと

《世界所有的爛漫》と《漸近自由》についての雑感

アルバム『W.O.R.L.D.』の曲順としては《漸近自由》(8番目)→《世界所有的爛漫》(9番目・最後)とくるのだけど、《世界所有的爛漫》は抽象度が高いような気がしてて、それゆえこの曲だけ知ったときよりも《漸近自由》からの流れで「あぁ、そういうことだったのかなぁ」となんとなく納得している感が強いのです。


あんまりきちんとまとめられそうにないのですが雑感という形で思ったこと感じたことを書いていきます。

 

まず最初に総論というか私が感想として一番強いのはこれだ!ということを書いておくと、

ざっくりな表現ですが、「孤独だけどひとりではない」ということです。

 

前作『emo了』では愛(これもただ恋愛ということだけではなくもっと広い意味で)のためになにか大きなものへ抗うといった側面が強かったかなと思うのです。
そういう「抗い」を通して知ったのは、私たち(熊猫堂と飼育員、あるいは飼育員同士でもある)は同じような傷や痛み、同じような感覚や考えを抱えていたということだったように思います。

でもあくまで「同じような」であって、「同じ」ではない。

そうなると「分かりあえなさ」がうっすらと見えてきてしまう。

私達は似てるけど違うのだと思い知ることになる。

でもそれでもいいのです。

抗いへの行動原理が同じだった。それが私たちが一緒にいる意味になる。それが手をとりあう理由になる。

 

一緒にいる、手をとりあう、と言ってもそれは物理的な距離を問題にしない。

 

《漸近自由》MVより

任漫天流言或蜚语
从来  不曾  在意
喧哗之中只看见你
何を言われようとも一度も気にしたことはない
騒がしくても君しか見ていない

《漸近自由》のこの箇所を聞いていると

 

《就算與全世界為敵也要跟你在一起》MVより

 

說你愛我 憑什麼任世界胡說
我反對 誰模糊愛人的輪廓
愛してるって言ってくれ どうして世界はでたらめばかり
俺は反対する  恋人の輪郭はぼやけさせない

 

《就算與全世界為敵也要跟你在一起》のこの箇所がオーバーラップしてくるのです。

 

世界はでたらめ(流言或蜚语)ばかりだって考えると、そんな中にいるなんて本当は怖いし逃げだしたくなる。
でも愛してると言ってくれる人がいるなら雑音だらけの中でもその人のことだけ見ていればいい。

そうすることで自分を保ち、世界へ抗いながら生きていくことが叶う。

だんだん自由になる愛とはそういう、温かく誰かを照らす灯のようなものな気がします。​

 

そして次に《世界所有的爛漫》のほうへ目を向けてみます。

 

「爛漫」を中国語の辞典でひいたところ「色鮮やかである」あるいは「気取らない、無邪気である」という意味の形容詞として載っていますが、ここでは前者であろうと予想しています。

しかし「色鮮やかさ」であるなら「見えないうちに接近できる」「見えないうちに耳元まで訪れてくる」のはちょっとおかしいのではとも読めるのですが、

この「世界所有的爛漫」においては「色鮮やかさの経験・体験」が大きな意味をもつのだと思うのです。

 

《世界所有的爛漫》MVより

 

 

MVの舞台は雪山の、ほとんどモノクロに近い風景が広がっている場所でした。

そんななかで「世界中の爛漫さ 見えないうちに接近できる  これほどの美しさ  永遠に輝かしい」と歌うことは、「爛漫さ」が少なくとも「色彩の豊かさ」を指すのではないことが言えるのではないでしょうか。

たとえば鬱陶しい霧や極夜の闇、そういうものもおそらく「爛漫」でしょう。

目に映るだけではない、そこにあるものすべてが「爛漫」であり世界のどこへ行こうがそういった「爛漫」を経験することになる。

「爛漫」の経験は自分だけのものであって誰かと同じものはない。

でも「爛漫」を経験した人はその経験を誰かに伝えることができる。

歌や踊り、言葉といったあらゆる表現で伝える。

それを伝えるほうは自分だけの経験として伝えるし、受けとるほうも相手の固有の経験として、すべて理解できるわけではないと思いながら受けとる。

この時、お互いはそれぞれ孤立した人間だけどひとりぼっちではない。

 

恐ろしく凍えるような雪原でも身体は熱を持って生命を保ち、「爛漫」を経験する。そしてそれを誰かに伝えようとする。

物理的に近くはないけれど愛する人がこの世界にいる、実際に一緒に生活してる訳じゃないけど一緒に生きている人がどこかにいる。

孤独だけどひとりではない。

そんなことを感じた《世界所有的爛漫》と《漸近自由》でした。

 

今年のお気に入り本10冊

俵万智訳 みだれ髪/河出書房新社/俵万智 与謝野晶子



言わずと知れた与謝野晶子の『みだれ髪』を俵万智が短歌で超訳!という、短歌一首を二倍楽しめる一冊。
昔「やは肌の〜」って短歌を引用したテレビCMがあったなぁなんてことを不意に思い出して、ちょっと与謝野晶子の作品読んでみたいなと思って買いました。中村佑介さんの表紙も良いですよね…。
恋愛のなかにある色とりどりの感情を三十一文字で鮮やかに掘り起こす短歌たち。この本を読んで自分でも短歌を詠み始めました(最近はあんまり…ですが)。
お気に入りのうちの一つを引用すると

「ふしませと その間さがりし 春の宵 衣桁にかけし 御袖かつぎぬ」

訳「おやすみを 言って別れた 春の宵 あなたのシャツに 顔を埋める」

 

わかる〜!め〜っちゃわかる〜!とキュンキュンせずにいられない。めくるたびに悲鳴が出たり下唇を噛み締めたりしながら味わった一冊でした。

 

水族館人/文化工房/SAKANA BOOKS(編)

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水族館をつくる人、支える人、守る人、楽しむ人…そんな水族館人たちの語る水族館のお話。
じんわりほっこりする話もプロフェッショナル魂を感じる熱い話も、読んだら水族館に行きたくなる。もっと知りたくなる。もっと近づきたくなる。そんな一冊でした。
                                                                                                                                                                                 

 

she is beautiful/集英社/凸ノ 高秀 (著), 江坂 純 (原作)

唯一の漫画作品です。去年から連載が始まり、もうすぐ完結しそうなのです…!

 

あらすじ

少女たちが育てられる謎の施設・箱庭。そこで暮らす少女・くるみは10歳の誕生日前夜に眠りにつくと、目覚めた時には14年もの月日が流れていた。知らない場所、成長した友人、失った記憶を巡る数奇な旅が幕を開ける。

 

序盤は謎だらけでどうなるのかさっぱり先が読めなかったのですが、少しずつ謎が明らかになり、そのたびに登場人物の想いや機微に考えを巡らせてドキドキしたり切なくなったりしています。カテゴリーはミステリーなのだろうけど、そこに生きる人間がいる。​完結まで楽しみに読んでる作品です。

 
今3巻分が無料で読めるようなので良ければ↓

 

食いしん坊のお悩み相談/リトルモア/稲田俊輔

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作者は南インド料理店「エリックサウス」の総料理長であり飲食店プロデューサーの稲田俊輔さん。
食いしん坊のみなさんから寄せられた質問、疑問、お悩みについて稲田さんが答えてくれる…という形式の本なのですが、これが面白いのです。
共感できる「あるある」な問いも、そんなこと考えたことなかったな…という問いまで、稲田さんは否定せず(かといって無理な肯定もせず)に分析して考えてくれます。目からウロコが落ち、くすりと笑える一冊です。

 

幽霊屋敷の文化史/講談社/加藤耕一



図書館でタイトルに惹かれて借りて読んで、その後メルカリで見つけたので購入。2016年発売の新書なので今はあまり出回ってないようで…。
「恐怖」を娯楽としてきた文化はどう生まれどういう歴史をたどってきたのか?ディズニーランドのホーンテッドマンションを始点にして語られます。

「恐怖」と同時に「幻想的な雰囲気」「ロマンチック」「退廃美」を味わい楽しむことを、私たちは幾年も重ねてきたのだと面白く感じた一冊です。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          

日本の呪い/光文社/小松和彦

今年最初にポチった本はこれでした。去年から民俗学に興味を持ち始めて(これも怪談がきっかけだったように思います)いろいろ読んでいますがやっぱりこれは読みやすくて面白い。「呪い」というテーマではありますがめちゃくちゃのめり込んで読めて、ぐんぐん好奇心が満たされる。私にとっては本を読む楽しさを体で感じられる一冊でした。

 

怪を訊く日々 怪談随筆集/筑摩書房/福澤徹三

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怪談を聞くのが普段から好きなんですが、明確なオチがない話とか整合性がない話が特に好きです。だって人間の世界の狭さを教えてくれる気がするから。
この本は聞き集めた怪談を淡々と書き綴ったものです。だからこそ不思議で、理解しがたくて、好きなのです。

 

狸の話/有峰書店/宮沢光顕



『アラマタヒロシの妖怪にされちゃったモノ辞典』という本を読んで「狸っておもしろいかも…」と思って狸のことを知りたくなって購入した一冊。動物学上の狸、妖怪学上の狸、民話の狸、文芸と狸、狸の雑学と章立てられておりそれぞれの側面から見た狸の話がてんこもり。狸おもしろいぞ狸。

 

 

セミコロン かくも控えめであまりにもやっかいな句読点/左右社/セシリア・ワトソン (著), 萩澤 大輝 (訳), 倉林 秀男 (訳)

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セミコロン誕生からこいつのせいで起きた事件やら論争やらを面白おかしく綴った本です。


内容も興味深いながら筆者のユーモアが絶妙で、スルスル読んじゃいました。


先日ゆる哲学ラジオでも扱われていてそれが面白かったのでぜひ見てほしいです。

youtu.be

 

 

以上です。

あくまで今年のお気に入りなので古い本だろうが容赦なくぶっこんでみました。

いつもは「私全然本読んでないな〜」と思ってたけど、今年の10冊を選ぶためにあれかなこれかなと悩む程度には読んだのでまぁ良しとします。

積んでる本はまだまだあるのですけど……

 

今年買った本の一部




熊猫堂 1st Live in Japan 《A.S.I.A. to W.O.R.L.D.》感想

2023/12/08-09の2日間開催された熊猫堂日本初ライブに参戦してまいりました。

 

まずはセトリを

12/8

 

  • 招財猫
  • 好肚有肚
  • トーク
  • COSMIC ANTHEM
  • 碎碎念
  • 荒誕秀
  • トーク→THE ONEゲーム
  • THE ONE
  • 千轉
  • 就算與全世界為敵也要跟你在一起
  • 盤他
  • トーク
  • 長大  手紙
  • 橋本裕太くんソロ 『一一(いちいち) 』 『センチメンタル』計2曲
  • 峰峰ソロ  I love...(Official髭男dismさんカバー)
  • 十七君ソロ  PLANET(ラムジさんカバー)
  • 七哈ソロ それぞれに(中孝介さんカバー)
  • 卡斯ソロ 丟
  • 鼎鼎ソロと見せかけてみんなでKill This Love(BLACKPINKさんカバー)
  • 明年也要好好長大
  • 飼育員からの質問コーナー
  • 辣辣辣
  • 以夢為馬
  • 世界晩安
  • アンコール  不例外

 

12/9

一単語で言えば最高。一言で言うなら最高では表現しきれないくらい最高。

 

オープニング映像は 『320萬年前』のMVから
ジャングルを冒険し、見つけた宝典を開くと眩い光に包まれて…メンバーたちが東京にワープ!
そして暗転からのメンバーがステージに登場!いる〜〜~!目の前に熊猫堂がいる〜~~~!!!

いやもう嬉しいなんてもんじゃないですよ。泣いちゃうよこんなの。くぅ…。


最初の曲は初日が『招財猫』で二日目が『大驚小怪』でしたが、熊猫堂屈指のかわいい曲と熊猫堂史上比類なきかっこよさを誇る曲で初っぱなから爆発的にぶち上げてくれましたね。好き。

 

初日はアルバムA.S.I.A.の曲多めで二日目はW.O.R.L.D.の曲多めって感じでした。

emo了からは『就算與全世界為敵也要跟你在一起』と『不例外』の二曲でした。

『New Horse』と『口香糖』あるかな〜と思ってたけどなかった。
あのアルバムの中で個人的に好きなのは『满意』だけど歌ってるところを直で見てしまったらきっと情緒がおかしくなるでしょうからいいんです。


いやそれにしてもアンコールでの『不例外』はズルい。俺たちの涙腺を弄ぶ気か。

 

予想外だったのは『Kill This Love』と『心跳光譜』ですねぇ。
『Kill This Love』、青春有你3見てた勢にとっては思い入れのあるダンスカバーですね。当時の記憶がふわっと蘇ったりあのころからずっと応援し続けてきて良かったなと思ったり。

 

青春有你3と言えば橋本裕太くんのゲスト出演も予想外でした。
『長大』から日本語verである『手紙』を歌いだすと裕太くんが登場し一緒に歌ってくれました。
これもめっちゃ嬉しかったですねぇ…。
『手紙』という曲の力も手伝って「しばらくの間会えないまま過ごしていても、遠くからでも、言葉にしなくても、アーティストとしてお互い励ましあって称えあうような存在だろうなぁ」と想像してしまいエモーショナルな気持ちが溢れてきました。
橋本裕太くん本当にありがとうございました。

 

日本語楽曲は『手紙』の他にも『COSMIC ANTHEM』 『THE ONE』がありますが、初日も二日目も全部やってくれて日本の飼育員に歌ってくれてる感があって嬉しいですね。
これまでに日本語での楽曲をリリースしてきて、その度に日本の飼育員たちは喜びやありがたさと同時に来日を待ち焦がれていたんじゃないかと思いますがその想いが届いたんだなぁと改めて喜びと感謝を噛み締めています。

 

さて今回は日本公演なので日本の曲も歌ってくれました。
峰峰ソロで『I love...』と『Butter-fly』
歌う前カンペを見ながら日本語で曲の紹介をしているときはたどたどしくて可愛らしいのに、いざ歌うとなるととんでもなく上手いしかっこいいのだ。やっぱすげぇよ峰峰は。
『Butter-fly』のときは特に楽しそうにしてて会場の熱気がぐんと上がってました。

 

はすちゃんソロのそれぞれに、選曲も含めてとても良かったです。やっぱり私ははすちゃんの美しい歌声が大好きだし、はすちゃんが歌う繊細で叙情的な歌にいつも聞き惚れている。歌が上手いにプラスされた表現力があると信じているし、それは曲に対してきちんと向き合って考えて自分の歌う曲として会得しようとする努力があるからだろうと思ってる。好きだよはすちゃん。二日目のソロでコナンくんの蝶ネクタイしてるのとってもかわいかったよはすちゃん。私にも麻酔打って気絶させて。

 

そしてやっぱり会場内がぶち上がったのは十七君の『ドラえもんのうた』じゃないでしょうか。
あんなにドラえもんでフロアが沸いたの人類史上初でしょ多分。いや十七君があの曲歌ってるのかわいいのよ本当に。そんで油断してたところにリミックス入ってキレッキレに踊るんですよ。アガるに決まってるでしょうそりゃ。

 

鼎ちゃんは『世界が終わるまでは』を歌って笛を吹いて歌ってくれました。
いやもう一生懸命でかわいい。これに尽きます。

 

卡斯くんは 『Good Love Your Love』という曲を歌ってくれました。
私は最近の邦楽にもドラマにも疎くてこの曲は知らなかったのですが、なかなかにキュンとくる歌でした。もう!卡斯くんったら!!(発作)
オリジナルのソロ曲の丟も良かったです。私は日本の曲歌わないよ〜的な前フリからの丟!丟好き!ていうか卡斯くん好き!!!(発作)

 

個人的にやってくれて特に嬉しかったのは『荒誕秀(ダンスめっちゃ好き)』と『千轉(最後のサビ前の穿梭時空って歌詞の峰峰→はすちゃんと歌い継ぐところがめっちゃ好き)』と『盤他(わちゃわちゃ楽しい)』と『孔明(キリッとかっこいい)』ですねぇ……。

 

あと書き残しておきたいことと言えば二日目、はすちゃんが最初メガネなしで出てきたんですよ!!!コナンくんになるまでメガネなしだったんですよ!!!うわぁぁぁぁ!!!好きぃ!!!

改めて、今回日本でライブをやってくれて本当に嬉しかったです。
ライブ敢行のために尽力してくださった方々や熊猫堂のみんなに限りない感謝と尊敬を伝えたいです。
これからもずっと愛してます。

また今回も飼育員のみなさんが優しくて、色々とお声がけいただいたり助けていただきました。本当にありがとうございました。
またみなさんと交流できる機会を楽しみにしています。

私たちは「冷えピタ」と言うときに本当に「冷えピタ」を思い浮かべているのか

ネットラジオ『ラジオ漫画犬』が好きでよく聞いている。

漫画家の凸ノ高秀さんとその地元のツレだという孔雀王さん(バー店主)の二人であーだこーだ喋ってる番組である。

元々はオモコロで配信されていたのだがそこから独立し、現在はYouTubeSpotify·stand.fmなどなどで配信されている。

 

さて、最近そのバックナンバーを聞いていてハッとしたくだりがあるのでその話をしたい。


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問題はこの回の1:06:29から読まれるリスナーからのメールである。

 

リスナーからのメールは要約すると「冷えピタ」だと思って「熱さまシート」を買っていたというものだが、そこから「冷えピタ」はもはや商品名ではなく、冷却シート一般を指す言葉なのではないかと展開される。

 

確かに我が身を振り返ってみてもそういう言葉の使い方をしてしまっている気がする。

でもこれってみんなそうなのでは。

私は手始めにTwitter(あらかじめ断っておくとあれを「えっくす」などと呼ぶ気は毛頭ない)で「冷えピタ」を検索してみた。

見つけたツイートのうち、画像が添付されているものを確認すると「熱さまシート」が写ってるものが多数ある。

しかし「熱さまシート」で検索して出てきたツイートの添付画像には「熱さまシート」しかないのだ。

またYouTubeでも「冷えピタ」を検索すると『冷えピタで○○してみた』といったの動画が出てくるのだが、その中でもやはり「冷えピタ」ではなく「熱さまシート」が用いられているものが多数ある。

余談だが冷えピタ(実際には「熱さまシート」)をあの手この手で食べようとしているどうかしてるチャンネルも出てきた。インターネット最高。

 

さらにInstagramで「#冷えピタ」と「#熱さまシート」をそれぞれ検索してみた。

2023/10/27時点で「#冷えピタ」は2.5万件、「#熱さまシート」は5000件以上という結果。

そしてやはり「#冷えピタ」のハッシュタグがつけられた投稿には「熱さまシート」が多数写りこんでいる。

「#熱さまシート」のハッシュタグでの投稿のほとんどは「熱さまシート」が写っているようだった。なかには「お熱とろーね」が写っている投稿もあったが、「冷えピタ」が写っている投稿はあまりなかった。

ちなみにInstagramでちょくちょく目についたのが、「#冷えピタ」「#熱さまシート」のどちらのハッシュタグでも「お熱とろーね」というアンパンマン柄の冷却シートが写っている投稿だった。

 

そもそも「冷えピタ」と「熱さまシート」はどちらが先にあったのか。

 

「冷えピタ」と「熱さまシート」 | アース国際特許商標事務所

 

小林製薬株式会社は、「熱さまシート」の商標を1993年10月19日に出願して、1996年9月30日に登録されています(第3201859号)。「熱さまし」と「シート」をかけており、とても覚えやすい商標ですね。

 

イオン株式会社は、「冷えピタ」の商標を1995年12月1日に出願して、1997年8月29日に登録されています(第4050015号)。「ピタッと貼って熱をとる冷却シート」ということで、実にわかりやすい商標です。

 

どうやら「熱さまシート」の方が先にあったようだ。

 

さらに調べると2019年公開の「熱さまシート」の25周年記念ページにて開発にまつわるエピソードが載っていた。

 

小林製薬の「熱さまシート」25周年 | ニュースリリース | 小林製薬株式会社

まさか刺身こんにゃくに開発のヒントを得ていたとは。

 

また、特許庁のサイトでも「熱さまシート」についてのページを見つけた。

 

「冷却ジェルシート」小林製薬(株) | 経済産業省 特許庁

 

「熱さまシート」も同様に、商品カテゴリー名だと誤認されがちなので、普通名称のように使用されている事態を発見した場合は、使用者に対して登録商標であることをお伝えし、記載の変更をお願いする等注意を払っているそうです。なぜなら、「熱さまシート」が小林製薬の商標として登録されても、商品名が普通名称化してしまうと、商標権の効力がなくなってしまうためです。

それはライオンが言うべきセリフである。

「冷えピタ」の方がよほど普通名称化している。

いやそれにしても確かにネーミングの良さというか「口に出しやすさ」は圧倒的に「冷えピタ」の方が上なのだ。

4文字と7文字なら4文字の方がサクッと済む。「冷えピタ」の4文字で「貼って冷やすもん」という説明が十分にされている。まぁ「冷えピタ」がそういうものだとイメージ出来るのは「熱さまシート」という先駆者がいるおかげでもあるのだろうとも思う。

あと後ろに「貼る」という動詞とセットで使うなら「ピタ」という擬音が含まれるほうが小気味よい気がする。個人的な感覚として。

まぁどちらにせよ結局使う側の認識が「体に貼って冷やすシート」以上でも以下でもないのだ。多分。

 

こんな毒にも薬にもならないような話をグダグダしておいて申し訳ないが私の言いたいことは一つ。

四の五の言わずにラジオ漫画犬を聞け。最近のお気に入りの回を2つ3つ貼っといてやるから聞け。


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私は白米だけで白米が食えるタイプの人間である。

私は白米だけで白米が食えるタイプの人間である。

カレーライスを食べるときにルーや具を先に食べ尽くして白米だけが残ることがしばしばあるが問題ない。白米だけで食えるからだ。

 

生理中に甘いものをやたら食べたくなる人も多いと聞くが私は圧倒的に白米が食べたくなる。二十代前半の頃であれば二合炊いて1回で食べきることもあったし、そのときは茶碗によそわず炊飯器から直食いしていた。

白米をむしゃむしゃと頬張っていると自らの生命力を回復させている気分になる。

そういう儀式だと思えばおかずもふりかけも無くて大丈夫なものである。

 

夫は白米だけで食べないタイプの人間で、納豆を白米の上に乗せて食い、茶碗をナトナト(「ネチョネチョ」と同じアクセントで)にするのだ。

私が白米をむしゃむしゃしていると夫は決まって「ご飯食ってら」とニヤニヤする。

私は特に何も言わずに白米を食べ続ける。白米最高。

台風やべぇ

夫は自宅勤務になった。そりゃそうだ、この天候だもの。
すごい風雨で久しぶりに「これ結構やべぇな」と思っている。
バスやモノレールは運休、県内のスーパーも軒並み休業だ。
 
外からはガッチャンだのガラガラだのドーンだの物騒な物音がするし、それに驚いたらしい近所の幼児が叫ぶ声もする。
これでも最接近は明日だというからとんでもない。まだ強くなるというのか。フリーザ並に絶望を与えてくるやつである。
 
昨日のうちに食料はある程度調達しているものの、今回の台風はどうも長く居座るらしいのでやや不安はある。いざとなれば防災バッグの中の非常食に手をつけるしかないだろう。
「台風のときはコロッケを食べる」などという古式ゆかしいインターネット仕草もあるが、もはやそんなことを言っている場合ではない。現状、コロッケを手に入れる方法が無いのだから。
 
21時前に停電したがすぐ復旧した。しかし長い停電がくるとまずいのでそれに備えて色々とひっぱり出してきた。電池式のスマホ充電器、乾電池、懐中電灯、保存水。
 
ふと子供の頃のことを思い出したのだけど、こういう強い台風がきた日の朝食にフレンチトーストが出た。ホットケーキだったこともある。
普段とは違う朝食だったので印象に残ってるのだけど、あれは停電で炊飯器もトースターも使えないからだったのだと気付いた(冷蔵庫も止まっているのでさっさと牛乳や卵を使おうとしたというのもあるかもしれない)。

今までやったことのある「○○断ち」

なんの前触れもなく「○○断ち」をすることがある。

 

最初にやったのは「油断ち」だった。

油を使わないで料理を作ったりスナック菓子を食べないということをしてみた。

これは良くなかった。二十代前半だったというのに髪も爪もカッサカサのパッサパサになった。パッサパサだよどーしてくれんだマリコちゃん!と叫びたいところだったが完全に自分の好奇心のせいであってマリコちゃんは何も悪くない。あとマリコちゃんなんて子は知らない。

 

ベタだが「アルコール断ち」もやってみたことがある。

自分で勝手に始めたアルコール断ちなのに家族が飲んでるのを見てグギギと思い、結果就寝時間が早くなった。寝てしまえば他人の飲酒を見ることはない。

実施した時期がコロナ禍の結構ヤバい頃だったので外で飲む機会もなかったので、割と難易度は低かった。

でも我慢の割に得られるものが無いので三週間くらいで止めている。酒は最高。

 

あと「甘いもの断ち」もやった。

三十過ぎた頃からなんだかイライラする!と浅倉南*1のようになり「もしかして砂糖依存性なのでは…?」と疑い、一旦甘いものを食べないようにしてみた。

結果、肌の調子は良くなった。が、キレ散らかすのは私の人格の問題であるという悲しい実験結果が得られた。怒りを他人にぶつけずに書き物をして発散するようにしているので許してほしい。許してよ。許せよ!なぁ!!

 

あと今「Twitter断ち」もしてるんだけど、これに関しては一長一短で時間の無駄遣いを防ぐという意味では割と効果がある気がするんだけど、雑多に流れてくる情報を吸うという娯楽が減っているのだ。

InstagramTikTokもまぁSNSではあるが、フォロワーからさらに流れてくる「なんだそれは」と表情が宇宙猫あるいはチベットスナギツネになってしまうようなことが少ない。それによって脳がノイズまみれになるような感覚に陥ることがあり、それが煩わしくてちょっと距離置こうかなと思って「Twitter断ち」をしてみたのである。

あとつぶやきではなく、ちゃんと文章を書くようにしたいと思ったのも理由のひとつだ。本や映画の感想を、つぶやきではなく文章で書き残しておきたくなって一旦Twitterを封印してみたのだ。

まぁでもそろそろTwitterには戻ります。もう充分なので。