てんてんと

へなちょこアラサー既婚女の世迷いごと

竹内まりやの「元気を出して」がめっちゃムカつくって話

竹内まりやの歌詞の中で「けんかをやめて」がムカつくって人は結構いるようです。
雑にまとめると、モテる女性が「言い寄ってくる男性二人ともキープしてたら二人がけんかしちゃった☆ごめんネ☆」って歌詞なのでまぁそりゃムカつきますよね。

私はそれ以上に「元気を出して」の方がムカつく女だなと思うのです。
歌詞のこの部分が具体的にどうこうというより、全体的にだいぶ上から目線なんですよあれ。

普段涙を見せない人が傍から見てもわかるくらい悲しそうなのに
「終わりを告げた恋にすがるのはやめにしてふりだしからまた始めればいい」ってひどくない?
この恋が終わってしまったと思うのが悲しくて辛いのに「もうダメなんだから次行きなよ次~」ってやかましいわい!そんな気になれんわ!ってなりません?
その後も「オシャレしてお出かけしよ〜!まだチャンスあるでしょ!男なんてあの人以外にもいるんだから!」ですよ!?ちょっとそっとしといてくれや!なんやお前私以外に友達おらんのか!今オシャレして街に出られる気分になれんわボケェ!とエセ関西弁になるくらい腹が立ってしまうのです。


んで、「あなたの小さなmistake いつか想い出に変わる」って歌詞に続くんですけど失恋ってmistakeなんすか?
それともなんか駆け引きをミスったとかって話なんすか?だとしたら自分であれは言わない方が良かったな、こうしたほうが良かったかもって思うことと他人からこうしたほうが良かったんじゃない?まぁいい思い出になるよ、ちょっと大人になったでしょ。って言われるのって相当違うじゃないですか。おめぇ何恋愛マスターづらしてんだぶっ飛ばすぞ(CV野沢雅子)という気持ちにならざるをえない。

最後の「人生はあなたが思うほど悪くない」なんてもう上から目線の極みじゃないですか。
気持ちが落ち込んでる人に「人生悪いことばっかじゃないよ☆元気出して☆ほら笑って☆」ってもう無神経よそれは。

というように全体を通して「マウントとってきてんのかコイツ」という歌詞に思えてならないのです。

ただこの文を書いてるうちに、この歌詞がちょっとだけムカつかなくなるシチュエーションも発見出来ました。
励まされてる側の付き合ってた相手がドのつくクズ野郎だった場合です。
例えばすごく優しい素敵な彼氏だと思っていたのに既婚者だと発覚しました、という想定であればどうか。
あんな畜生とは早く終わらせて次いった方が良い←わかる
あなた魅力的なんだから外に出て他の人と出会った方が良いよ←まぁわかる
こういう失敗だっていつか思い出になる←良いように言うな
はやく元気出して←出せと言われて出るもんか

と、やはり最終的にはムカつき不可避で終わってしまうんですけど状況によってはまぁわかるって感じになりました。

ここまで散々書いておいてなんですが、振り返ると私は自分が失恋した時は自力でなんとか回復してきてたのです。だからこういう歌詞にムカついてしまうのかもしれません。だってきっと本当の悲しみなんて自分ひとりで癒すものじゃないですか?
それでは。