てんてんと

へなちょこアラサー既婚女の世迷いごと

「溺」って漢字が好きだった

今日みたいな暗い空の日には9mm Parabellum Bulletの『光の雨が降る夜に』を聴く。

 

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この曲の歌詞がとても好きだ。ゾクゾクして目が眩む。

光の雨が降る夜に』歌詞

心中にロマンを感じてたのはまだろくに恋愛を知らない頃からだったと思う。

およそ太宰にかぶれたせいだろう。

 

フィクションの中での心中は、それでしかケリがつかない二人だからそうするのだ。

ルドルフとマリーだって忠兵衛と梅川だってラダメスとアイーダだってそうするしかなかったのだ。

 

誰かと死を共にすることが、ひどく美しく尊いことに見えていた。

自分に命をくれるような人も自分の命を差し出せる人もいやしないのだけど、それは幻想だったのだけど、そういうものになりたがる程に自我を持たず何かに飢えた人間だったように思う。

 

溺れて息も出来ないくらいの激しい恋を、どこか別の世界線の私もしていた気がする。

その私はもう生きてはいないのかもしれないけど。