てんてんと

へなちょこアラサー既婚女の世迷いごと

もう10年になる。

私が宝塚歌劇を初めて観たのが2013年のことだったので、今年でファン歴10年になるのかとふと気づいた。

いや10年と言ってもほぼ花組雪組しか観に行ってないし(それも別に毎公演チケットが取れる訳でもないしね)そんなに濃ゆいファンじゃないのは重々承知なのだが、それでもこんなに長いこと応援し続けているとはと改めて驚く。

 

初めては大学の生協でチケットを購入して雪組の『ベルサイユのばら〜フェルゼンとアントワネット編〜』を観劇した。

京都は西院から阪急電車に乗り、初めて見る宝塚本線の車窓からの風景がやたらきらきらして見えていた。

いざ劇場に着くと劇場内にカフェテリアやショップが並んでいて、どこから見て回ろうかドキドキしていた。

 

そしていざ幕が上がるとすぐにその世界の虜になった。

圧倒的な美しさ華やかさでぶん殴ってくるのでそのまま卒倒した。なんの抗いもなくただただ夢の世界に浸った3時間だった。

 

その後もたくさん夢を見た。

地元から母と姉とで観に行った『るろうに剣心』も水美舞斗様と花野じゅりあ様に釘付けになった『Melodia-熱く美しき旋律-』も梅田芸術劇場で観た『心中・恋の大和路』『翼ある人々-ブラームスクララ・シューマン-』も望海風斗様真彩希帆様のトップコンビの歌声に圧倒された『ファントム』も…挙げ始めるとキリがないのだけれど、全て美しい夢として鮮烈に心に残っている。

博多座で客席降りしてこられた早霧せいな様にお手手タッチしていただいたのは思考回路がショートするほどの夢だった。

 

今の私には宝塚以外にも好きなことがたくさんあるけれど、それでも宝塚は他の何にも変え難い唯一無二のものだと感じるし、